
皆さんは、両親や教師から叱られたことはありますか。そんな時、素直に反省できることもあれば、反発してしまうこともあるでしょう。自分の欠点や過ちを指摘された時、受け止めることができるかどうかで、今後の自分が大きく変わります。
今回は、叱って頂ける有難さについて考えてみたいと思います。
ラーダの悟り
ラーダという年老いたバラモンは、僧院で草むしりや掃除、様々な手伝いをして暮らしていました。
ある日、ラーダに悟りの兆しがあることを察知されたお釈迦様は、
「比丘たちよ。今まで、このバラモンの世話になった者はいないか」と尋ねられました。舎利弗尊者が、
「私が町で托鉢していた時、ラーダは食べ物を施してくれました」と答えると、お釈迦様は、
「そのような善人を苦しみから救うのが正しいことではないのか」と仰せになりました。
こうして、尊者はラーダを出家させ、修行させることにしました。
ラーダは、「これはすべきである」「これはすべきではない」という尊者の教えに素直に従い、一生懸命に精進しました。その結果、わずか数日で悟りを得たのです。その早さに驚いている比丘たちに、お釈迦様は仰せになりました。
「汝らも、ラーダのように素直に教えを聞き、修行に励まなければならない。自分の欠点や過ちを指摘されても、嫌がってはならない。むしろ、そのような人は、隠された財宝のありかを教えてくれる人のように見るべきである。そのような智慧ある人に親しめば、善のみがあり、悪はない」
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