念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2021年10月7日

HOME > まなびの泉 本棚 > 本棚87 2頁

想像を超える速さで
 東西南北の四方に放った矢が地面に落ちるのにかかる時間は、ほんの数秒のことです。お釈迦様は、その一瞬の時間を、日月の速さ、私たちの寿命が尽きる速さと比べて説かれました。
 日月は、昇って沈み、再び昇るまで、24時間です。しかし、考えてみれば、私たちの感覚では、その1日が経つのは、あっという間ではないでしょうか。
 かの有名な豊臣秀吉は、死ぬ間際に、「露と落ち 露と消えにし 我が身かな
 浪速のことも 夢のまた夢」と詠い、自らの60余年の生涯を、露が葉っぱから落ちて地面へと消えゆくまでの一瞬に喩えました。
 人間の一生さえも、あっという間に過ぎ去るということであり、それはまさに、日月の速さを超えるのです。一瞬に過ぎていく命を、私たちは大切に使っているでしょうか。

人生はあっという間

 私たちは、何か面倒なことがあると、「明日やればいいや」と先延ばしにしてしまうことがあります。しかし、明日があるのは当たり前ではありません。誰もがいつ死ぬのかは分かりません。若くして病気や事故で亡くなる人もいます。
 私たちは、あっという間の人生を歩むにあたって、人生の目標をしっかりと持ち、その目標を達成するために必要なことは何かを考え、行動することが大切です。自分の人生をよりよく、光り輝くものにするために、一瞬一瞬を、努力し、精一杯生きるという経験を積んでいきましょう。
 学校の授業を集中して聞くことや、家族や友人と充実した時間を過ごすことはもちろんですが、仏様の教えに耳を傾け、心静かに手を合わせること、人のためにできることを考えて行動することなど、一つ一つの時間の過ごし方を見直し、大切にすることで、人生をより素晴らしいものへと導くことができます。
 時間は待ってはくれません。後悔することのないよう、今この一瞬一瞬を大切に生きていきましょう。


文・瀬名 みさき

◀️本棚87 1頁