皆さんは、自分が生まれた時のことを覚えていますか。お父さん、お母さんから生まれ、赤ちゃんから少しずつ成長してきました。赤ちゃんの頃は、立つことや歩くこと、言葉を話すこともできませんでしたが、今では背も高くなり、お父さん、お母さんよりも大きくなった人もいるでしょう。
皆さんの命が、お母さんのお腹の中で誕生した時は、砂粒ほどの小さな卵でした。卵は魚類のような姿から次第に形を変え、人間らしい姿へと成長していきます。これは、地球に生命が誕生した35億年前から、生物が進化する過程の情報が全て、私たちの体の中に刻まれていることを示しています。
今月は、「私という存在」について学びましょう。
私たちの体
ある時、お釈迦様は、仰いました。
「自分の体は、地・水・火・風の、四つの要素からできていることを、よく記憶しておかなければならない。ものにも自分にも『名前』があるが、このように名前がついているものは、もともとなかったのである。一個の私は、地・水・火・風の要素が集まって生まれたもので、遅かれ早かれ、死ぬ。私の存在は、ちょうど陽炎のようなものに過ぎない」
お釈迦様の仰せになった、「地・水・火・風」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
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