皆さんはどんな時、心がワクワクしますか。家族旅行に行く前など、楽しい予定があると、その日が早く来ないかと楽しみで、誰かに話したくなりませんか。
自然と顔もほころび、多少の嫌なことや面倒なこともがまんできるほど、晴れ晴れとして、力がわいてきます。しかし、「明日はテストがある」とか、「授業で発表しなければならない」など、そんな日の前日は、遊んでいても不安な心があり、本当には楽しめず、晴れ晴れとしない暗い心になっています。
私たちはいつも楽しみを求めて生きています。毎日、明るい心でいられたら、どんなに楽しいでしょう。今回は、「明るい心」と「暗い心」の原因について学びましょう。
有っても 無くても
ある時、お釈迦様は、弟子たちに、次のようなお話をされました。
「世間の人々は皆、田んぼや家、お金や衣服、日常の品々など、有れば有ったで、悩んでいる。思いがけない水害や火災、盗難などに遭い、たちまちにそれらが無くなってしまうと、激しい悲しみを生じて、取り乱し、怒りを胸に抱いて、いつまでも悩み続け、気も晴れない。また、貧しい者や身分の低い者は、いつも物が無くて苦しんでいる。無ければ無いで、それらが欲しいと悩む。
たまたま一つが得られると、他の一つが欠け、『これが有れば、あれが無い』というありさまで、全てを取りそろえたいと思い、心安らぐ時がない。いつも憂いに沈んでいて、ただ苦しみ悩むばかりの痛ましい生活を続けることになる」
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