念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2020年10月11日

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悟りへの道
 善財童子は、一心に、真っ直ぐに、道を求める者でした。
 旅で出遇った師全てに教えを請い、様々なことを学んでいくうちに、童子は、
「心さえあれば、目に見えるもの、耳に聞こえるもの、全てが皆、教えである」
と気づきました。朽ちた木から一本の若木が生えている、ありふれた景色でさえも、童子にとっては、大切なことを教えてくれる師だったといいます。
 私たちは、普段の生活の中で、どれほど周りから学ぼうとしているでしょうか。特に意識していなければ、日々、目の前を通り過ぎていく大切な物事に、気づきもしないでしょう。目の前で話す人の言葉ですら、その中に学ぶべきことがあるのに、それを聞き逃してしまうこともあります。
 たとえば、普段は自分の住んでいる地域の天気予報しか見ていない人も、出かける予定があれば、目的地の天気もチェックするように、「自分に関係がある」「必要だ」と思えば、いつもと違うところにも意識が向かいます。
 つまり、自分のやりたいことや目標を、常に心に持ち続けることで、そのことを意識して物事を見るようになり、周りから、より多くのことを学ぶことができるようになるのです。

謙虚な心で

 私たちは、自分から学びたいという思いがなければ、やらされていると勘違いし、自分の身になるどころか、学ぶこと自体が嫌になってしまいます。答えが見つからないと、それを誰かのせいにしたり、答えにたどりつくこと自体を諦めてしまうこともあります。
 学習において大切なことは、善財童子のように、全てを師と仰ぎ、学ぼうとする「謙虚な心」、教えて頂きたいと願う「素直な心」、お世話になった人に手を合わせる「感謝の心」です。
 このような心を普段から大切にしていきましょう。明るい笑顔には、相手の心を癒やし、元気を与えられる、とても素晴らしい力があるといわれています。明るい心と笑顔は、周りの人の心も明るくすることができます。明るい心で、皆に優しい笑顔や言葉を向けて、太陽のように、皆の心を照らせる存在になっていきましょう。


文・暁 ひかり

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