皆さんは、お釈迦様の説かれた仏教についてどれぐらい知っていますか。お釈迦様が一生にわたって説かれた仏教には、数えきれないほど多くの教えがあります。今月は、そのたくさんの教えの中でも、特に大切とされる教えについて学んでいきましょう。
サイのように歩め
35歳で悟りを開かれたお釈迦様は、世の中の人々を救うために、弟子たちと共に各地でその教えを説き弘められました。
しかし、それは簡単なことではありませんでした。なぜなら、今まで聞いたことのない教えに、見向きもしない人も多かったからです。興味をもたないだけならまだしも、悪口を言ったり、時には石を投げつける者までいました。
「どうして分かってもらえないのだ」と嘆く弟子たちに、お釈迦様は次のように仰せになりました。
「仏の道を歩む者は、人の言葉や行いに惑わされず、たとえ独りきりだとしても、教えを信じて、歩まねばならない。声に驚かないライオンのように、網に捕えられない風のように、泥水に汚されない蓮のように、角をふりたてて歩むサイのように、ただ独り行かねばならない。寒さにも、暑さにも、飢えにも、渇きにも、風にも、雨にも打ち克って、サイのように、ただ独り行かねばならない」
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