念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2019年9月7日

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 皆さんは、人から何かを教えてもらう時、どのような心の状態になっているでしょうか。
 なわとびの跳び方や、自転車の乗り方を、先生や友だちから教えてもらったけれど、いざ自分でやってみると、うまくいかず、イライラしてしまったことはありませんか。さらに、教え方がよくなかったと、愚痴をこぼしてしまった人もいるのではないでしょうか。今回は、学ぶ上で、正しい姿とは、どのようなものかを考えていきたいと思います。

善財童子の旅

 昔、善財童子という、長者の子供がいました。善財童子は文殊菩薩に出遇い、仏様のお話を聞いていると、自分も悟りを得たいと強く願うようになりました。そして、文殊菩薩のお話を受け、旅に出て、すでに悟りを得た人を探すと、一人目の修行僧にたどりつきました。
「私は、仏の道を修めたいと思い、求めています。ですが、どのようにすればよいのか、分からないのです。どうか、お教え下さい」
 善財童子は、修行僧に尋ねました。
 すると、その僧は、どのようにして仏の道を修めるに至ったのかを話し聞かせてくれました。しかし、そこで悟りを得るための答えを得ることはできませんでした。善財童子は修行僧に深く頭を下げ、次の旅へと進みました。
 今度は、浜辺で大海を見つめる僧に出遇いました。童子は、頭を下げ、
「どのようにして地獄・餓鬼・畜生へ落ちる門を閉じ、全てを知り尽くす智者の門を開けることができるのか、お教え下さい」と、教えを請いました。
 僧は、悟りを得るまでの不思議な体験を話してくれましたが、またここでも、求めていた答えを得ることはできませんでした。
 それでも、童子は僧に感謝し、手を合わせ、また旅に出ました。そのようにして、童子は53人の悟りを得た師に出遇い、一人一人に教えを請いました。すぐに答えを得ることはできませんでしたが、その旅を終えた時、童子は、ついに仏の道を修めることができたのでした。

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