念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2019年10月6日

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 私たちは日々の生活の中で、朝から晩まで、常に頭の中では何か考えごとをしています。家で家族と会話をしている時、学校で勉強をしている時、友だちと遊んでいる時はもちろん、一人で道を歩いている時でさえ、私たちは、何かを思い、考えているものです。
 それは、「あれが欲しい」「これが欲しい」という物質的な欲望だったり、「うれしい」「あれが嫌だ」「胸が痛んで、何も手につかない」などの喜怒哀楽の感情だったりします。私たちの心には日々、そんな様々な思いが浮かんでは消え、消えては浮かぶため、それらに惑わされて、本当に大切なことを見失いがちです。
 今回は、本来の目的を見失わないために、どうすればよいのかを学びます。

月と指のたとえ

 ある人が、「あそこに美しい月が出ている」と言って、人さし指で月をさしました。しかし、周りにいた人々は、「どこに、どこに」と言いながら、月を見ずに、すぐ目の前にある、人さし指を見ています。
「指を見ないで、あの月を見なさい」
 そう言われても、人々は月が遠くて気がつかず、月をさした指を見て、
「この指は太い」「いいや、細い」「私よりは長い」「君よりは短い」などと言って、いつまでも、つまらない話ばかりしています。
 そうして、ついに、この人々は月を見ることはなかったのです。

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