皆さんは、楽しくて心がわくわくしたり、反対に、怒って胸の辺りが熱くなり、カッとなった経験はありますか。そのような時、落ち着いて、冷静に物事を考えることは難しいものです。
若者たちも、女性を探すのに夢中だったところを、お釈迦様の一言で、我に返ることができました。まずは、心を静め、落ち着き、自分の心と向き合うことが大切です。
自分の心を冷静に見つめることで、感情的にならずに善悪の判断ができ、何事にもとらわれない心へと向かいます。その心は、仏様の心と同じであり、私たちの目指す心です。
このように、自分の内面を見つめることで、悟りの境地へと至ることを、仏教では、「内観」といいます。
仏様の心で
では、毎日の忙しさで、冷静な心をなくしてしまわないよう、心を落ち着けるには、どうしたらよいのでしょうか。
それは、生活の中で、わずかな時間でも、仏様と向き合う時間をつくることです。お仏壇に手を合わせることもその一つでしょう。長い時間でなくても、一日のうち、ほんの数十秒でも、頭の中から雑念を消し、心静かに仏様の心を感じることが大切です。お釈迦様は、子供から老人まで、いろいろな人に対して、たくさんの教えを説いてこられました。
感謝の心を忘れず、自分の心がいつも仏様の心でいられるようにしていきましょう。
文・
日向 うらら
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