
皆さんは、日記をつけるなどして、一日の振り返りをしていますか。
私たちが朝起きてから寝るまでの間には、数えきれないほど様々なことが起きています。困っていたら友だちが助けてくれた、友だちとけんかをしたなど、その日の出来事一つ一つに喜んだり、悲しんだり、怒ったり、落ちこんだりしますが、特に、心に強く残った出来事があると、なかなか忘れられないものです。
仏教では、偶然は一つもなく、そうした出来事一つ一つは、過去の行いが関係しており、また、未来に起こることの種となっていると教えています。
今回は、自分の行いが、周りや自分にどんな影響を与え、未来へとつながっているのかを学んでいきましょう。
行いとは何か
お釈迦様が竹林精舎におられた時、ラッカナ長老が訪ねてきて、次のような話をしました。
「私は先ほど、恐ろしい生き物を見ました。体が人、頭は豚のようで、口からしっぽが出て、ウジ虫が群がっていました」
すると、お釈迦様は、
「昔、その生き物は、話し上手な僧であったが、兄弟のように仲がよかった二人の長老の仲を裂き、寺から追い出し、その寺を手に入れた。そのため、苦しみの世界に堕ち、今も醜い姿で苦しんでいるのである」
と説かれ、次のように仰せになりました。
「言葉を慎みなさい。心をよく護りなさい。身で悪を行ってはならない。この三つの行いの道をよく浄めなさい」
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