念仏宗【念佛宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2024年10月8日

 

 

苦しみのもと
 お釈迦様は、木を切っても、また何度でも育つように、執着というものもまた、「根」を断ち切らなければ、苦しみから逃れることができない、と説かれます。私たちは普段の生活の中で、色々なものに執着しています。
 たとえば、夜ふかしして、ゲームを何時間もやってしまったり、好きな人にふられてしまったことをいつまでも忘れられなかったり、お金を手放したくないばかりにお布施をしなかったりすることも「執着」です。
 人は何かに執着すると、周りが見えなくなり、うまくいかず、イライラしたり、落ちこんだりと、自分をどんどん苦しめていきます。その苦しみは、新たな迷いや執着を生み、再び悪い行いを続けることで、いつまでも苦しみの連鎖から逃れることができません。
 お釈迦様は、次のようにも仰せです。
「人間の全ての苦しみのもとは、執着である。それは流れる川のように、常にわいては流れていく。このことをよく自覚し、執着を取り除くよう努力しなさい。そうすれば、迷いさまようことなく、常に安らかで、楽しみに満ちた人生を歩むことができる」
 このように、全ての苦しみのもとである「執着」を取り除くように努力することこそが大切です。執着から一つずつ離れることができれば、必ず幸福で明るい未来が待っています。では、具体的に、どうすれば執着を取り除くことができるのでしょうか。
 

今 私たちにできること

 
 その第一歩は、まず、お釈迦様の教え、つまり、人として正しい生き方を学ぶことです。
 そして、日々の悪い行いや言葉づかい、習慣に気づき、反省しましょう。また、仲間と共に、お互いに心を磨き合うことが大切です。心を磨くとは、間違いを反省し、正しい方向を向くということです。
 そうして、お釈迦様の教えを通じて学んだことや立てた目標を、来週、来月、来年までと、少しでも長く続けていきましょう。そうすることで、幸福への階段を一段一段、登ることができるのです。
 
 
 

文・青空 みやび

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