お釈迦様が説かれた、これらの教えのすべての基本は、 「自分だけの思いや意見にかたよらず、他を尊重する」ということです。
まず、みんなで集まり、話し合い、先生や先輩の言葉、クラスやチームの決まりごとに従い、他のメンバーも尊重しつつ、自分の役割をしっかり果たします。女性や子供、ご先祖、修行者を大切にすることも、自分以外の誰かを尊ぶ心という点で同じことです。
この教えに素直に従おうとすると、他人ばかりを優先して、自分のやりたいことなどできない、損をしていると、思ってしまうかもしれません。
しかし私たちは、家族、学校の友だち、お寺のみんな、また社会に出れば職場の仲間というように、生きている限り、常に誰かと過ごしています。みんなが互いに協力し、できることは伸ばし合い、できないことは助け合わなければ、輪が乱れ、クラスやチームは崩れてバラバラになってしまうでしょう。
だからこそ、まず自ら実践し、誰かが自分勝手な行動をしていたら、仲間を注意してあげましょう。その時は、悪口やケンカ口調ではなく、真心と親しみのある言動でなくてはなりません。一人一人の、みんなを思う優しさと厳しさが、強い絆と団結力を育むのです。
心を一つに
私たちは、一人一人が互いに手を取り合い、今回の教えのように、自分よりもまず他人という心で日々、生活することが大切です。
他を思いやる心は慈悲の心であり、仏様の心そのものです。私たちが、仏様の心で、みんなで一致団結し、争いも対立もない、素晴らしい世界をつくっていきましょう。
文・青空 みやび
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