
皆さんは、授業中におしゃべりして、注意されたことはありませんか。話し始めたのが休み時間でも、話が盛りあがっていると、チャイムがなっても、気持ちを切り替えにくいのではないでしょうか。学校では、友だちと仲よくすることもとても大切ですが、本来の目的である勉強がおろそかになってはいけません。
今回は、「口を慎むこと」の大切さについて学んでいきましょう。
聖なる沈黙
ある日、修行と食事を終えた比丘たちが集まっていると、誰が言い出したのか、それぞれが出家する前の特技の話で盛りあがり始めました。
真っ先に口をきった比丘が、
「私が出家する前は、象使いの技を学んでいて、これはいろんな技芸の中でも一番であろう」と言うと、他のある比丘は、
「私は乗馬を得意としていた。乗馬が一番だと思う」と主張しました。すると、
「剣術が一番だ」「数学が最も優れている」「書道が最も素晴らしい」などと、他の比丘たちも口々に、自分の自慢話をして盛りあがりました。
その時、お釈迦様が入ってこられ、
「大変にぎやかなようだが、何の話であろうか」と仰せになったため、比丘の一人が、特技の話であることを申しあげました。
すると、お釈迦様は、次のように仰せになりました。
「比丘たちよ。汝らが集まっている時には、ただ二つのなすべきことがある。それは、仏の教えについて語り合うことと、聖なる沈黙を守ることである」
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