みなさんは日頃、正しい行いをしていますか。「悪いことはしていない」と思う人は多いでしょう。しかし、正しい行いとなると、なかなか思いつかないのではないでしょうか。
私たちは、正しい行いとは、いったいどういう行いなのかをほとんど知らずに生活しており、知らず知らずのうちに、悪い行いをしてしまっています。
悪い行いをしない
ある時、お釈迦様は、弟子たちに、次のようにお説きになりました。
「比丘たちよ、悪い行いとは何か。
それは、たとえば、生き物を殺すこと、物を盗むことである。
では正しい行いとは何か。それは、生き物を殺すのをやめること、物を盗むのをやめることである。
悪い行いを悪いと知り、正しい行いを正しいと知っている時、その人は正しい見方をしている。
このように知り、悪い行いをやめよう、正しい行いをしようと努力する時、その人は正しい努力をしている。
悪い行いをやめよう、正しい行いをしようと念ずる時、その人は正しい心になっている」
このように、お釈迦様は、生き物を殺さないこと、物を盗まないことなどが正しい行いであり、そうしようと努力したり、そうしようと念じることこそが、正しい努力、正しい心であると説かれました。
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