
みなさんは普段から感謝して生活していますか。お父さん、お母さんや友だち、先生、自分がいつも使っている物や、口にする食べ物など、私たちの周りにはかけがえのない人たちや物であふれています。
たくさんの人や物のおかげで生かされている私たちは、常に感謝して生活することが大切です。
しかし、感謝するどころか文句ばかり言ってはいないでしょうか。自分の思うようにいかないからといって、文句ばかりでは、いつもイライラして、心が晴れることはありません。
満足し 感謝する心
お釈迦様は亡くなられる直前、弟子たちのために語られました。
「もしすべての悩みや苦しみから逃れたいと思うなら、今ある物に満足しなさい。今ある物に満足することで、心は豊かになり、楽しく、どんなことにも穏やかになれる。たとえ貧しい生活でも心安らかである。
しかし満足しない者は、たとえ長者の家に生まれ、物であふれている生活をしていても愚痴を言うであろう」
たとえお金持ちの家に生まれても、あれが欲しいこれが欲しいと言ってばかりで満足せず、欲しい物が手に入らなければ腹をたて、文句ばかり言っていては、いつまでたっても心は満たされません。
普段、私たちも、夕飯が食べたい料理ではなかっただけで文句を言ったり、欲しい物を買ってもらえないと、機嫌を悪くすることもあるでしょう。
また、自分の持っている物にすぐ飽きて、新しい物を欲しがり、今まであった物を捨て、そのことをすっかり忘れてしまいます。これを繰り返していては、きりがありません。
一方、欲しい物も買えず、ごちそうを食べることもない生活だったとしても、毎日ご飯を食べられることや、働いてくれている両親に感謝できていたなら、心は満たされ、イライラすることもなく、いつもニコニコと過ごすことができます。
今ある物や、自分の環境に満足し、「感謝」することが大切なのです。
