皆さんは、普段から周りの人を思いやった行動ができていますか。
家族や友だちが困っていても、面倒くさそうなことだったら、見て見ぬふりをしてしまうことはありませんか。
反対に、「これをすれば、おこづかいがもらえるから」などと、見返りがあることを期待して、手伝ったことはありませんか。
私たちはつい、自分の都合で物事を考えがちです。そこで、今回は、自分を勘定に入れず、他を思いやることについて考えてみましょう。
菩薩のあり方
お釈迦様が、1250人の比丘と、祇園精舎におられた時のことです。
須菩提尊者が、お釈迦様に申し上げました。「お釈迦様。佛となるためには、どのような心で、どのような行いをすればよいのでしょうか」 すると、お釈迦様は次のように仰せになりました。
「善きかな。須菩提よ。今、汝に、菩薩がどのような心で、何をすべきかを教えよう。
菩薩は、何かにとらわれることなく、布施を行うべきである。
もし、とらわれの心なく布施をすれば、量り知れないほどの福徳が得られるであろう」