
皆さんは、友だちとけんかをしたことがありますか。言い争っているうちに興奮してどなったり、悪口を言ってしまったこともあるかもしれません。しかし、けんかをしても、勇気を出して謝り合い、許し合うことができたなら、笑って仲直りができます。
今回は、許すことの大切さについて学びましょう。
比丘たちのけんか
ある時、一人の比丘が、数日前に他の比丘に悪口を言ったことを反省し、謝りに行きました。何度も何度も謝り続けましたが、悪口を言われた比丘はそれを受け入れず、許しませんでした。
そればかりか、謝る比丘をののしり、罪を責め続けました。その様子を見ていた周りの比丘たちは、「許してあげればいいのに」と、ひたすら謝っている比丘の方に同情し始めました。
お釈迦様は、二人の比丘を呼んで、次のように説かれました。
「比丘たちよ。罪を犯しても罪を罪と認めない者、また罪を謝っているのにそれを受け入れない者、その二つの者は共に愚か者と呼ばれる。罪を犯しても罪を認める者はよい。また、罪を謝っている者を素直に受け入れる者もよい。その二つの者は共に賢き者と呼ばれる。怒りの心で相手を非難し、友情を失ってはならない。仲間との和を壊すような言葉を口にしてはならない。怒りは、まるで山が人を押しつぶすように、愚か者を押しつぶす」
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