皆さんは、悪いことをして後悔したことはありますか。小さな生き物の命を奪ったり、人にやつあたりしたり、学校の窓ガラスや花びんを割ってしまったり、人のものを壊してしまったり。過去の過ちを後悔し、いつまでも引きずるか、反省して前を向いて歩めるかで、大きな違いが出てきます。
今回は、後悔を力に変える、「懺悔」について考えていきましょう。
恥じて懺悔する
ある時、お釈迦様は、弟子たちに懺悔について、お説きになりました。
「衆生が救われるためには、恥じる心を持たねばならない。恥じる心がなければ、人間ではなく、畜生である」
「智者には二通りある。悪を犯さない者と、悪を犯しても懺悔する者である。愚者にも二通りある。悪を犯す者と、悪を犯したことを隠す者である。もし悪を犯しても、懺悔し、恥じて、二度と悪を繰り返さない者は、まるで雲が流れれば明るい月が現れるように、罪が消えて、もとの清らかな姿に戻るのである」
そして、お釈迦様は、懺悔する弟子に対し、次のように仰せになりました。
「人が狂い惑って悪を犯しても、それは、ただちに罪とはいえない。世の人々は執着の下僕であり、その執着に追い立てられて殺生するのだから、殺生とは、執着の罪である。殺生は、恥じる人には、罪はなくなり、恥じない人には、罪となる」
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