みなさんの目の前に、汚れた服や食器があったら、どうしますか。きっと、洗濯かごに入れたり、自分で皿洗いをしたりするのではないでしょうか。汚れたものは、水や洗剤を使って、簡単に洗うことができます。
それでは、心が汚れていたら、どうでしょうか。汚れに気づいても、どのようにきれいにすればよいかは、なかなか分からないものです。今回は、「心の汚れと洗い方」について考えてみたいと思います。
布の喩え
ある時、祇園精舎において、お釈迦様は弟子たちに説かれました。
「ここに汚れた布があるとする。この布を染物の職人が藍色、茜色、黄色に染めようとして、壺の中に浸しても、色鮮やかには染めあがらない。なぜなら、布が清らかではないからである」
続けて、お釈迦様は、
「貪りが心の汚れであると自覚して、それを捨てる努力をしなさい。怒りが心の汚れであると自覚して、それを洗い清めなさい。汚れた布であっても、清らかな水に入れて洗われる時、清らかにして無垢な布となる。それと同じで、心の汚れを洗わなければならない」と説かれました。
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