2016年はリオオリンピックが開催されました。全力で競技する選手たちの姿に、多くの人がたくさんの感動と、勇気をもらえたのではないでしょうか。
選手たちの多くは、幼い頃から、
「オリンピックに出たい」「金メダルをとりたい」という目標をかかげ、努力してきました。最高の笑顔を見せた選手も、悔し涙を流した選手も、日々の努力は、並大抵のものではなかったはずです。毎日、厳しい練習を繰り返して、鍛えあげた心と体、そして技は、世界の舞台で堂々と輝いていました。
皆さんには、どんな志や目標がありますか。また、その中でも一番大切な志は、何でしょうか。今回は、「志を貫くこと」について学びます。
一晩中の御説法
ある時、同じ通りに住む人々が協力して僧侶に食事の布施を行い、一晩中、御説法を聞くことにしました。しかし結局、一晩中、御説法を聞くことができた人はいませんでした。
なぜなら、ある人たちは、欲に負けて家に帰り、またある人たちは、怒りやうぬぼれの心によって、聞くのをやめ、またある人たちは、眠気におそわれ、居眠りをして、最後まで聞くことができなかったのです。翌日、お釈迦様の弟子たちがそれを知り、話し合っていたところ、そこへお釈迦様が来られ、次のように仰せになりました。
「多くの人々は生きることに執着し、とらわれ、迷っている。極楽浄土に往く者はわずかしかいない」
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