燃えさかる家の中で夢中になって遊んでいる子供たちは、私たちのことを表しています。
私たちの周りにはゲーム、テレビ、インターネット、ショッピングなど、楽しいことがたくさんあります。
「明日はテストだから勉強しなくてはいけない」と分かっていても、
「ちょっとだけゲームしてからにしよう」
「美味しいおやつを食べてからにしよう」
と目先の楽しい誘惑に負けてしまい、後悔したことはありませんか。心が楽しい方へ行ってしまうのは私たちがもっている欲が原因です。私たちは心の中からわき出る欲に負けてしまうと、大切なことを後まわしにしてしまい、ついには目標を見失ってしまうこともあります。そんな私たちを正しい方へ導いて下さっているのがお釈迦様の教え、仏教です。
教えを聞くこと
たとえば、重症の人が救急車で運ばれてきた時には、命を救うため、ひとまず応急処置をします。どんな薬を使い、どんな処置をするのかを、その人に説明している時間がないからです。このように長者も、燃えさかる家の中でゆっくりと仏様のお話をしている時間はなかったので、子供たちを助けるために方便を使いました。
そうして、長者の子供たちが楽しい遊びを止めて門の外へ出てきたように、私たちもお釈迦様の声に耳をかたむけることが大切です。 正しい教えを聞いた時は心が素直になり、「今日は頑張ってお手伝いしよう」などの気持ちがわいてきます。まずはお釈迦様のお話を聞いて、毎日の自分の行動を振り返ってみましょう。
文・飛鳥 ゆめ
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