皆さんは、「戦争」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか。
戦争は、爆弾一つで数十万もの命が一瞬で犠牲になってしまう恐ろしい出来事です。
ロシアとウクライナのように、同じ地球上で、今もなお戦争は行われているのです。
このように悲惨なことが起きてしまうその原因は、実は私たちの心にあります。今回は、争いについて、お釈迦様が教えて下さった心を学んでいきましょう。
◇少女と雌鶏◇
ある日のこと、小さな村に住んでいた少女が、知り合いの猟師に卵をもらいました。
少女は初めて食べた卵をたいそう気に入り、卵が大好物になりました。
それ以来、少女の家で飼っている雌鶏が卵を産む度に取り上げ、それを食べては満足していました。
しかし、雌鶏にとっては、せっかく産んだ我が子を食べられてしまうのです。怒りに震えた雌鶏は、「今に見ておれ。来世は人食い鬼となって、おまえの子供を食ってやる」と、復讐を誓っていたのでした。
そして雌鶏は、死後、この家の猫に生まれ変わり、一方、少女は、鶏に生まれ変わりました。
猫は前世の怨みを晴らそうと、鶏が産んだ卵を次から次へと食べ続けたため、鶏も猫を怨み、来世での復讐を誓って死にました。
さらに、鶏は豹、猫は鹿に生まれ変わり、互いに相手の子供を食べる復讐を五百回にわたり繰り返したのです。
お釈迦様は、これを御覧になり、「怨みは、怨みによって息まず。怨みは、怨みなきによってのみ息む」と語られました。
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