皆さんは、誰かに何かをしてもらうことと、誰かに何かをしてあげること、どちらの方が多いですか。
してあげることの方が多いと思う人もいるかもしれませんが、自分では気づいていないだけで、してもらっていることの方がずっと多いはずです。
一日の自分の生活を振り返ってみましょう。
朝ごはんは誰がつくってくれますか。着替えの服は誰が洗濯してくれますか。学校では誰が勉強を教えてくれますか。一つ一つ考えていくと、両親や近所の人、学校の先生や友だちといった人たちに、毎日たくさんのことをしてもらっていることに気づきます。
お世話になっているのは、人だけではありません。
私たちの暮らす世界は、仏様の心で満ち溢れています。
太陽、空気、水。どれも仏様の大きな慈悲の現れであり、無くては生きていけないものばかりです。
そして、毎日食べるご飯からも命を頂いています。
こうした私たちを守ってくれる多くのものや命、働きに気づいた時、「自分にも何かさせてもらいたい」という、優しい気持ちが生まれてきます。
そして自分以外の誰かのことを考え、どうすれば喜んでもらえるか、相手が何を欲しがっているかなどを真剣に考え、物やお金、喜びや幸せを相手に贈ろうとする心が生まれます。
例えば、貯金箱に貯めたお小遣いを総本山や別院の浄財箱に施すこと、お気に入りの洋服や、大事にしているグローブ、大切なぬいぐるみを誰かにあげること、大好きなおやつを弟、妹に分けてあげることだってそうでしょう。
さらに身近に、時と場所を選ばず、誰にでも行える「思いやり」があります。
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