
ヘビの頭としっぽは、生まれた時からの役割が違います。もともと備わっている能力が違うため、どんなに努力しても、頭はしっぽになれず、しっぽも頭にはなれません。
もし、頭としっぽが自分の役割をしっかり果たしていれば、ヘビは死なずに済んだことでしょう。
それと同じように、私たちも、社会において、お互いが自分の役割に責任をもって行動することで、調和を保ち、生きていけます。
たとえば、皆さんが学校で担当している当番や係などの役割は、学校生活をよりよくするためのものです。
黒板係が授業の後に黒板を消すことを忘れていたら、次の授業の開始が遅れ、その結果、勉強も遅れてしまいます。
このように、私たちはクラスや社会の一員として、責任ある役割を担っているのです。
周りのためにできること
私たちには、学校、会社、家などで、様々な役割があります。
その中で、自分が周りのためにできることは何かを考え、行動していくことが大切です。
周りのことを考え、自分の役割を果たせる人は、やがては皆から信頼され、自分が困った時にも、周りから協力してもらえる人になるでしょう。
ヘビのように、互いに嫉妬して破滅するのではなく、互いに協力し合って大きな力を出すことのできる、素晴らしい仲間をつくり、明るい未来を築いていきましょう。
文・飛鳥 ゆめ
◀️本棚93 1頁
123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142434445464748495051525354555657585960616263646566676869707172737475767778798081828384858687888990919293949596979899100101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180181182183184185186187
