昔から「口は禍のもと」といいます。嘘は人の心を傷つけ、人から恨まれ、信用されなくなります。
お釈迦様は舌を「斧」にたとえられ、 「嘘をついたり、悪口を言うと、相手を傷つけるだけでなく、その斧で自分自身が切られ、必ず自分に禍が返ってくる」と仰せです。
では、嘘や悪口などを言ってしまったら、どうしたらよいのでしょうか。
昔、お釈迦様の弟子たちは、月に二回、自分が犯した悪事を反省して、みんなの前で告白し、心の底から謝っていました。これはとても勇気のいることですが、何より大切なことです。
悪いことをしたら、ラーフラのように心の底から反省して、二度としないことが肝心です。
正しい言葉を語る
皆さんは毎日食事をして睡眠をとり、身長が伸び、体重が増えて、体が成長していますが、心はどうでしょうか。心を磨き、育てていくことは、とても大切なことです。
心を磨くためには、まず、お釈迦様の正しい教えを聞くことです。
正しい教えを聞き、きれいな心になると、周りの人に対して思いやりの心がめばえ、相手を思いやる言葉が出てくるようになります。
しかし、私たちの心は変わりやすく、今、優しい言葉を使っていたのに、次の瞬間、自分の思い通りにならないことが起こるとイライラすることもあります。だからこそ、正しい教えは何度も聞かなくてはなりません。
思いやりのある言葉は、相手に伝わり、温かい心が広がっていきます。そして、それは必ず、自分に返ってきます。
「心のこもった言葉には、世界を変えるほどの大きな力がある」といわれます。まずは、自分の家族、友だちなど、周りの方々に、思いやりのある言葉をかけていきましょう。
文・飛鳥 ゆめ
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