念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2020年3月3日

HOME > まなびの泉 本棚 > 本棚70 2頁


正しい道を遠ざける
 舎利弗尊者は、仏教に出会い、共に修行をしていた目連尊者を始め、師であるサンジャヤや弟子たちに、一緒に教えを聞きに行くことを勧めました。それは、素晴らしい教えをみんなと分かち合おうとする思いからでした。
 サンジャヤとしては、たとえ自分が別の教えを説いていたとしても、参考までに、他の指導者の話を聞きに行くことくらいはできたでしょう。しかし、話を聞くことすら断ってしまいました。
 なぜ、断ってしまったのでしょうか。それは、「プライドが許さない」という言葉に表れています。つまり、プライドが高いサンジャヤは、「自分が偉い」「自分こそが正しい」という思いに執われたことで、真実の教えを聞くチャンスを逃してしまったのです。
 そんなサンジャヤの心を、お釈迦様は、「邪な見方」と仰いました。
 サンジャヤは時代を代表する思想家というだけあって、とても賢かったのでしょう。しかし、そのような賢さは、プライドの高さにつながり、時として、大切なものから自分を遠ざけてしまうのです。このような「プライド」を、仏教語では「憍慢」といって、厳しく戒められています。

素直な心

 私たちもまた、日々の生活の中で、どうしても「プライド」が邪魔をしてしまうことがあります。友だちとけんかをして、仲直りしたいのに、「自分が正しい」と思って素直に謝れないことや、学校で叱られた時、「自分だけが悪いわけではない」と反発してしまうこともあるでしょう。
 このような思いになった時は、一度冷静になって、「素直な心」でいることを心がけてみましょう。「友だちと仲直りしたい」「確かに自分も悪いことをした」と、素直に認めることができれば、行動も自ずと変わってきます。
 サンジャヤのように憍慢な心で過ごしていると、知らないうちに、正しい道を外れて、間違った方向へと進んでしまいます。いつでも素直な心でいられるように、お寺で仏様のお話を聞き、正しい考え方を身につけていきましょう。


文・暁 ひかり

◀️本棚70 1頁