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 皆さんは、「地獄」と聞くと、どのような世界を思い浮かべますか。絵本や掛け軸などの地獄絵図には、赤い炎に包まれ、怖い鬼が罪を犯した人を焼いたり、切り刻んだりして苦しめる様子が描かれています。そんな怖い地獄の世界に行きたいと思う人は、きっと一人もいないはずです。
「悪いことをした人は地獄に落ちる」という教えは、みんなが知っていることですが、自分が死んだら地獄に落ちると思っている人はほとんどいないでしょう。では、いったい、地獄はどのような人たちが行くところなのでしょうか。
 今回は、お釈迦様の教えから、地獄がどのような世界なのかを学んでいきましょう。

八つの地獄


 ある時、お釈迦様は、王舎城という町で次のような御説法をされました。
「地獄には、等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、焦熱地獄、大焦熱地獄、阿鼻地獄がある。では、どのような罪を犯すと、これらの地獄に落ちるのだろうか。生き物を殺す罪を犯した者は、等活地獄に落ちる。生き物を殺し、盗みを犯した者は黒縄地獄に落ちる」
「また、生き物を殺し、盗み、淫らな行いをし、嘘をつき、酒を飲み、よこしまな考えを起こし、僧侶の掟を破る者は、大焦熱地獄に落ちる。さらに、父を殺し、母を殺し、僧侶を殺し、教団を混乱させ、悪い心で仏の身体から出血させる者は、五逆罪ゆえに、阿鼻地獄に落ちる」

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