念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2017年11月1日

HOME > まなびの泉 本棚 > 本棚24 1頁





 皆さんは友だちと何かをする時、自分の考えを話したり、みんなの考えをまとめたりしますか。それとも自分からは進んで話さず、みんなの考えについていきますか。
 クラスには学級委員、クラブ活動にはキャプテン、会社なら社長というように、多くの人が集まって何かをする場所には、必ずリーダーがいます。
 リーダーはみんなをまとめ、先頭に立って行動せねばならない大変な役割ですが、それだけに、目標が達成できるかどうかはリーダー次第といわれるほど、大切な役割です。

橋になった猿王

 ある時、お釈迦様は弟子たちに、昔の物語を話されました。
「昔々、ヒマラヤ山から流れるガンジス川のほとりにマンゴーの大木があった。そこには八万匹の猿たちが住んでいたが、ある時、人間の王がそのマンゴーの大木を独り占めするために、猿たちを殺そうとたくらんだ。
 そこで、猿王は川の向こう岸へと猿たちを逃がそうとした。しかし、川は普通の猿が飛びこえるには幅が広い。猿王は丈夫なつる草を見つけ、橋を作ろうとしたが、長さが足りなかった」
「それで、猿王はどうしたのですか」
 アーナンダという弟子が尋ねると、お釈迦様はゆっくりと仰いました。
「猿王は向こう岸から伸びたつる草を自分の足に巻きつけると、両腕でマンゴーの大木にしがみつき、自分の体を橋にして、八万匹の猿たちを向こう岸へと渡したのだ。
 全ての猿たちが渡りきると、猿王はそのまま力尽きて死んでしまった。
 その姿を見た人間の王は深く感動し、自分の行いをはげしく悔やんで、猿王を手厚く葬った。
 その人間の王はアーナンダであり、八万匹の猿たちは弟子たちであり、猿王こそは私であった」


本棚24 2頁