念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2017年11月1日

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 一日を振り返った時、「今日は楽しかった」「充実していた」と満足できる日が、皆さんにはどれだけありますか。さらに一年間を振り返れば、楽しい日もたくさんあったでしょうが、そうではない日も同じようにあったのではないでしょうか。
 今回は、一日をどう振り返るとよいかについて考えてみたいと思います。

王子夫妻の悩み


 ある国の、ボディラージャクマーラ王子夫妻がお釈迦様を宮殿に招待し、悩みを打ち明けました。
「お釈迦様、なぜ私たちには子供ができないのでしょうか」するとお釈迦様は、
「王子よ、それは二人の前世の悪い行いに原因がある」と答えられ、
「はるか昔、二人は海で沈没した船の生き残りであった。命からがら無人島に上陸すると、鳥の卵やひな鳥などを欲のままに食べ続けたのである。これが、今も子宝に恵まれない原因である」と語られました。驚いた王子が、
「では、どうすれば子供を授かることができるのでしょうか」と質問すると、お釈迦様は、
「夫婦二人で善い行いを続けていくならば、子供が生まれるであろう。そのためには、朝昼晩のどれか一つの間だけでも、善い行いをしようと心に思い、努力していくことが大事である」と仰いました。

欲張りの心


 私たちにとって、食事とは生きていくために必要なことです。
 しかし、食事することは、 「今日の夜ご飯は何かな」「おやつを早く食べたいな」など、楽しみの一つのようになってしまっています。また、たとえばお菓子を一つ食べるつもりが、「もう一つだけ」と、二つ三つと食べてしまったり、ご飯をおかわりして、結局は食べきれずに残してしまったりと、「もっともっと」と欲張りすぎてしまったことは誰にでもあるでしょう。
 王子夫妻が前世に犯したのは、この「もっとほしい」という自分の欲のままに、必要以上の卵やひな鳥を食べつくしたことでした。それと同じように、私たちもそうとは知らないままに、悪い行いをしてしまっているのです。


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