念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2017年10月1日

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積み重ねてきた行い
 この物語で、ナーガセーナ尊者は、果実の味が違うことを例に、人間一人一人の環境や能力が違うのは、過去世から積み重ねてきた業が違うからである、と説いています。
 業とは、私たちが、体、言葉、心でしている、全ての行いのことです。私たちが平等ではないと感じるのは、今現在だけを見て、自分と他人を比較してしまうからではないでしょうか。今まで、どのような業を積み重ねてきたのかが、自分の環境や能力に表れ、他人と自分で差が生じてきます。
 私たちは、過去世に自分がどのような業を積み重ねてきたのかを知らないために、不平等だと感じてしまいがちですが、実は、平等に、それぞれの業の結果を受けているのです。逆に言えば、これから私たちが積み重ねていく業は、いずれ私たちの身に返ってきます。
 私たちの日頃の行いは、どのようなものでしょうか。学校で困っている友だちを助けたことはありますか。悪いことだと知っていても、つい友だちの悪口を言ってしまったことはないでしょうか。自分の行いを振り返り、この先、私たちは、どのように過ごしていけばよいのか考えてみましょう。

これからの過ごし方


 私たちは、自分の環境に不満を持つと、努力を怠ってしまいがちです。しかし、「蒔かぬ種は生えぬ」という言葉があるように、努力の種を蒔かなければ、花が開くことはなく、善い結果が生まれることはありません。善い行いをすれば、必ず善い結果が得られます。逆に悪い行いをすれば、いつか悪い結果が待っています。
 だからこそ、努力して自分を磨くことが重要です。また、他人と自分を比べたり、不満を口にするのをやめることが大切です。さらに、たとえ悪い結果が起こっても、なぜそうなったのか、原因を見つめ直し、どうしたらよかったのかを考えることが必要です。
 善い行いを積み重ね、悪い行いを減らしていくことの繰り返しによって、よりよい自分を目指していきましょう。そのためにも、日頃から仏様の教えに触れ、善悪について学びながら、善い種を蒔いていきましょう。

文・瀬名 みさき

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