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社会の根本を支える
 私たちの生活は、政治を行って国を導く人や、地域をまとめる人がいることで成り立っています。学校や図書館、道路や電車など、私たちの生活に欠かせないものは、国や地域のリーダーが、よりよい社会にするにはどうしたらよいかと考え、話し合って、作り上げてきたものです。私たちが生まれた時からあるものだと、つい当たり前に感じてしまいがちですが、たとえば見慣た道路でも、何十年も前には、舗装されていませんでした。
 また、目には見えなくとも、法律や交通ルールなどを定めることで、みんなが安心して生活できるようにしてくれています。
 その一方で、国同士が戦争をしたり、国の中で争いが絶えずに、たくさんの人が亡くなっている国もあります。世界の状況を正しく判断し、他国との関係を築いたり、国の中でみんなを正しく導くリーダーがいなければ、国は乱れ、争いが絶えなくなるでしょう。真に平和で、安心して暮らすには、正しい判断を行い、みんなを導くリーダーの存在が大切です。

正しく導くために


 日本には、昔、インド、中国を経て、百済という国から仏教が伝わりました。そして、聖徳太子がよりよい国づくりをするために、仏教を取り入れ、日本に弘めようとされました。
 太子が定められた『十七条憲法』には、
「三宝(仏・法・僧)を篤く敬うこと」が掲げられています。
 仏教によって、人々の心を豊かにし、国を幸せに導くことができると考えられたのです。そんな聖徳太子の御心は、他の幸せを願う、仏様の御心そのものでした。
 近世でも、江戸幕府を開いた徳川家康は、仏教を重んじ、約三百年も続く江戸時代の礎を作りました。人々の幸せのために何をすべきかを考える時、何が善で何が悪かを見極めなくてはなりません。そのためにも、私たちはお釈迦様の教えを学んで、教えにもとづいて行動していくことが大切です。
 私たちは、日本という素晴らしい国に守られていることに感謝するだけでなく、社会の一員であることを自覚し、よい社会、よい国を作るために、一人一人ができることを考えましょう。
 たとえば、皆さんが毎日の学校生活や勉強を一生懸命努めることも、地域や国を元気にし、素晴らしい社会を作り上げることにつながっていきます。ですから、自分が出来る身近なことから、一つ一つ積極的行っていくようにしましょう。

文・陽美 まり

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