念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2018年10月24日

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 皆さんは、友だち同士が仲よくしていることをねたんだり、うらやましく思って、二人の邪魔をしようと思ったことはありませんか。
 考えるだけならまだしも、たとえば、二人が実際は言ってもいないお互いの悪口を、まるで本当に聞いたかのように、それぞれにこっそり話したなら、口で行う悪になってしまいます。今回は、悪行の一つである「両舌」について学びます。

いやしいジャッカル

 ある時、林の中に迷いこんだ牛が、ライオンと仲よくなり、いっしょに暮らすようになりました。そこを通りかかった猟師は、それを見て珍しく思い、国王に知らせました。
「王さま。森の中で珍しいものを見ました。ライオンと牛が仲よく、いっしょに暮らしていたのです」
 すると、国王は、猟師に告げました。
「二頭ならよいが、三頭になると、わざわいが起こるだろう。三頭目が現れたら、すぐに教えてくれ」
 その後、猟師が森に行くと、いつのまにかジャッカルが仲間に加わっていたので、早速、国王へ知らせに走りました。新しく加わったジャッカルは、よからぬことを考えていました。
「おれは、ライオンと牛以外の、全ての肉を食ってきた。ここは一つ、やつらの肉を食ってやろう」
 そして、ライオンには、
「牛が、あなたをバカにしています」と言い、牛には、
「ライオンが、あなたを食ってやると話しています」
と言って、二頭の仲を引きさきました。ついに、ライオンと牛は殺し合いを始め、二頭とも死んでしまったため、ジャッカルは大喜びで、二頭の肉を食べてしまいました。猟師に案内されてやってきた国王は、その光景を見て、言いました。
「いやしい獣のジャッカルが、ライオンや牛の肉を食べたのは、鋭い刃物のような、『両舌』による。人の仲を引きさく言葉を信ずる者は、地に倒れ、信じない者は、天人のように安楽である」





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