念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2017年10月1日

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わらの枕

 ヴァッジという国は、二つの強国にはさまれて、常におびやかされていましたが、うまく国を治めて、その独立を保っていました。
 ある日、お釈迦様が、弟子たちを集め、その国の人々をたたえて語られました。
「この国の人々は、夜はわらを枕として眠り、朝早く起きて、熱心にそれぞれの仕事を行っている。そのため、隣国の王は、この国を攻めようと狙っているが、どうしても、その機会をつかむことができないのだ。
 将来もしも、彼らの心が弱くなって、やわらかい寝床で、羽毛の枕をつかい、陽が昇るまで眠るようになったならば、その時こそ、隣国の王は、この国を攻める機会をつかむであろう。
 今、そなたたちもまた、わらを枕として眠り、怠けることなく、熱心に、なすべきことをなしている。だから、悪魔がそなたたちの心を攻めようとしても、その機会をつかむことはできないだろう。
 だが、将来もしも、そなたたちの心に、怠けたいという気持ちが出てきたならば、その時こそ、悪魔は、たちまち、そなたたちの心を攻める機会をつかむであろう」


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