念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2017年11月1日

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 テレビや漫画に登場するような、地球の平和を守る「ヒーロー」にあこがれたことはありませんか。
 困っている人を助け、悪と戦う姿は、かっこいいものです。しかし、なぜ、ヒーローは困っている人のために命をかけて戦うことができるのでしょうか。
 皆さんは、命をかけて誰かを助けたいと思ったことはありますか。

命がけの行い

 昔、三人の王子がいました。王や王妃、家臣たちと出かけ、途中、林の中で休憩しました。王子たちが林の中で遊んでいると、二頭の子虎を連れた母虎を見つけました。見ると、長い間食べ物にありつけなかった母虎は、あまりの空腹のために子虎を食べようとしているではありませんか。
 二人の兄はこれを見てその場を立ち去りましたが、末っ子の王子は、「遠い昔から、私は無駄に命を捨てたことが数えきれないほどある。それは欲ばったり、腹を立てたりしたためで、真実のためであったことは一度もない。今こそ、真実のために身を捨てる絶好のチャンスだ」と考え、母虎の前に飛び出し、自分を食わせようとしました。しかし、飢えきっている母虎は身動きもできず、目の前の王子の体に触れることもできません。
 そこで王子は、先のとがった枝で自分を刺して血を出し、飢えた母虎になめさせました。このようにして元気になった母虎は王子の体に食らいつき、二頭の子虎も命を救われました。
 お釈迦様は、この話を語り終えられると、「その時の王子は私であった」と仰せになりました。

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