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 皆さんは、学校や塾のテストでいい点数をとった時や、スポーツの試合で勝った時、また友だちの持っていないゲームを買ってもらった時など、嬉しくなると、ついつい周りに自慢したい、すごいと誉めてもらいたい、と思うのではないでしょうか。
 今回は、お釈迦様の教えから、いばらず、自慢しない心を学びましょう。

教師の教え


 ある時、お釈迦様は弟子たちに、昔の物語を話されました。
「昔、ある有名な教師が五百人の若者に学問を説かれた。若者たちは学問を修め終わると、『先生が知っておられることは全て知っている。私たちと先生の間には全く差がない』と考えるようになり、学校に行かなくなった。ある日、教師が木の根もとに座っていた時、彼らは、その木をコツコツと叩いて、『この木には価値がない』と言って教師をからかった。教師は自分がからかわれていることを知ると、『おまえたちに一つの質問をしてみよう』と告げた。若者たちは、自信の笑みを浮かべて大変喜んだ。
 しかし、いざ質問をされると、若者たちの中には、一人も答えられる者はいなかった。七日間考える時間を与えられても、誰も分からなかった。そこで初めて、何でも知っていると思っていた彼らは自分の愚かさに気づき、教師に謝り、心を入れ替えて教師に仕えるようになったのである。
 その時の五百人の若者は弟子たちであり、教師こそは私であった」

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