念佛宗 【念仏宗】無量壽寺|まなびの泉

念仏宗の総合案内 サイト更新日2017年10月1日

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 みなさんは、部活動やクラスの中で、言い争いやケンカをしてしまったことはありませんか。
 本当は友だちと仲良くしたいだけなのに、目標に向かって一つになってがんばりたい気持ちは、みんな一緒のはずなのに、お互いの気持ちがズレてしまって、話すこともできなくなってしまったことはありませんか。
 今月は、ケンカや争いごとをせず、みんなが幸福に暮らす方法について考えてみたいと思います。

栄え続ける方法

 ある時、マガダ国の阿闍世王は、ヴァッジ国を征服したいと考えていました。王は、お釈迦様にご意見を伺おうと、お釈迦様のもとへ大臣を送りました。大臣が到着したところで、お釈迦様は弟子のアーナンダに向かって、次のように問われました。
「アーナンダよ、ヴァッジ国の人々はよく集会を開いているだろうか」
 アーナンダは答えます。
「はい、そのようです。ヴァッジ国の人々はよく集会を開き、かつ多くの者が集会に参加しているようです」
「よく集会を開き、多くの者が参加しているところは栄え続けるであろう」
 これに続けて、お釈迦様は、「共に行動し、お互いに役割を果たしているか」「昔からの決まりごとを守っているか」「年長者を敬い、彼らの言葉をしっかり聴こうとしているか」「女性や子供を大切にしているか」「お墓を大事にし、ご先祖を供養しているか「修行している者を大事にしているか」ということをアーナンダに質問され、
「これらがよく行われている限り、ヴァッジ国の人々は栄え続け、滅びることはないであろう」と仰せになりました。
 このことを聞いた大臣は、お釈迦様に申し上げました。
「ああ、お釈迦様。私の王は彼らの中で分裂が起こらぬ限り、彼らを征服することはできないでしょう」
 そう言い残し、大臣は帰って行き、お釈迦様のお言葉を伝え聞いた王は、ついに征服を諦めたということです。

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